2000円前後で付き合いたての異性とでも楽しめる映画デート。
これは、最新のヒット映画を映画館デートやおうち映画にふさわしい作品かという視点で徹底検証。女性目線で辛口ジャッジしていく新作映画のレビュー企画!
今回紹介するのは、第75回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞、第95回アカデミー賞の作品賞などにもノミネートされた「逆転のトライアングル」!
ちなみに、映画レビューの過去記事をチェックしたい人はこちらをCheck!
映画「逆転のトライアングル」のポイントはこちら!
●カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデングローブ賞ノミネートで話題のコメディ!
●とんでもお金持ちとやばいクルーたちに驚愕!シュールな展開に目が離せない
●悲劇それとも喜劇?登場人物の自己愛とマウント取り合いで、考察しがいがある
映画好きライターのあさみだよ。
「逆転のトライアングル」は女性ウケする?グロ系や残虐シーンはある?
映画デートにふさわしいかを徹底解説していくよ!
映画「逆転のトライアングル」のあらすじ・キャスト
話題の映画「逆転のトライアングル」が2023年2月23日から公開中だ。
「逆転のトライアングル」は、2022年5月17日から12日間に渡って開催された第75回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞し、第80回ゴールデングローブ賞作品賞にもノミネートされたコメディ映画。
あらすじは、モデルで人気インフルエンサーのヤヤと、人気に陰りが出始めた男性モデルのカールのカップルが、豪華客船クルーズに招待されるところから始まる。
豪華客船は、金で自分の要望をすべて叶えようとするロシア人大富豪をはじめ、クセ強な乗客が集うセレブの園。
客室乗務員は、高額チップのために笑顔を振りまき、金持ちのどんな望みでも叶えようとする。
そしてアルコール依存症の船長によるキャプテンズディナーの夜、船は嵐と海賊に襲われ難破。生き残った乗客や船員数名は無人島に流れ着く。
食べ物も水もない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、船のトイレ清掃婦アビゲイルだった、というもの。
監督のカンヌ史上3人目の2作品連続パルムドール受賞も話題に!
この作品の監督は、スウェーデン出身のリューベン・オストルンド監督。
なんと彼、「逆転のトライアングル」以前にも、映画「フレンチアルプスで起きたこと」(2014年)で第67回カンヌ国際映画祭 ある視点部門審査員賞を受賞。
そして「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(2017年)で第70回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞している監督なのだ!
映画「逆転のトライアングル」の上映時間は2時間20分。
今作でも、独特のブラックユーモアたっぷりの作風で、「ファッション業界とルッキズム、そして現代階級社会」をテーマに豪華客船に乗るセレブ達の虚栄をぶった斬っている!
パルムドール受賞の話題作だし、人間関係のどんでん返しがいっぱい起こるから、映画好き、物語好き女子にはたまらない作品!
とんでもお金持ちとクルーたちに驚愕!セレブ旅で事件起こりすぎ
前半冒頭では、ヤヤとカールの2人の力関係がはっきりと描かれる。
そして、この作品の前半の見どころはやはり、超絶セレブたちが集う豪華客船のクルーズシーン。
ヤヤとカールのモデルカップル以外にも、接客中の船員たちに海で泳ぐよう命じるロシア人マダム、テーブルでの会話が物騒な武器商人の夫婦、偏った政治思想のロシア人大富豪などが登場し、乗客はかなりクセが強め。
かと思いきや、クルーや客室乗務員も負けてはいない。
まず、船長はアルコール中毒。豪華客船のシーンの冒頭は、一切登場せず途中から衝撃展開のキーパーソンとなる。
客室乗務員たちは金持ち達の前では、高額チップのために笑顔を振りまくが、スタッフだけのMTGでは「マネー!」と絶叫しながら互いを鼓舞し合う。その様子は、さながら、デモ行進や何かの集会のよう。。。
冒頭から波乱しかなさそうだが、事故は船長がセレブ達と会食するキャプテンズディナーの最中に起こる。船が明らかに傾き揺れ始めて。。。
豪華客船シーンの冒頭は、セレブな雰囲気だけど、後半はひたすら船揺れと船酔いシーンwww
全体通してグロ系のシーンはないけど、乗客の船酔いシーンまでにポップコーンなどは食べ終えておくのがおすすめだよ
カップルには要注意なシーンも!?君たちは、鑑賞後も仲良く笑い合える?
後半の見どころは、船上から無人島遭難後の生き残った船員と乗客たちとの力関係の変化。
展開もスピーディで、サバイバル能力を発揮し、キャプテンとなってヒエラルキーのトップになったアビゲイル。
最初は抵抗するが、食料のため、船上とは打って変わってアビゲイルの機嫌を取ることを選ぶ客室乗務員のポーラ。
そしてカールとヤヤ、セレブたちのそれぞれの関係性も変わっていく。。。
権力者たちの主従関係がひっくり返されていく様子はまさに作品タイトルの通り“トライアングル”!
と同時に、権力構造が変わると、新たな人間関係が生まれ、嫉妬や妬みの感情が湧き、また関係が変化していく。。。
また、「トライアングル」は「恋の三角関係」という意味とも取れるが、一部そうした展開も。。。
展開も多く、スピーディで楽しめる反面、付き合いたての女性と観た後はアフターフォローが必要かも!
アクション映画のような分かりやすいストーリーではないけど、観た後に感想を言い合って考察し合うには楽しい作品!
まとめ
ここまで説明してきた内容をまとめると以下の通り。
記事を参考に、次のデート映画に採用するかは、検討してみてね!
・上映時間2時間20分の長尺なコメディ映画
・監督がカンヌ史上3人目の2作品連続パルムドール受賞で話題!
・スピード感と、登場人物の主従関係・展開の変化の多さが魅力。
・グロいシーンはないが船酔いシーンやカップルには笑えない展開もあり
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